生産管理部 生産開発課長 福士順平
Q.この仕事を一言で 例えると
Q.現在の仕事内容
Q.この仕事の面白み
自社で開発した品種が国内外問わず称賛されること。
どのような植物の育種においても、人間にとって望ましい性質をもった品種が容易に生まれることはありません。育種過程は苦難と落胆の連続。しかしその厳選の中から生まれた品種が、農家さんやそのお客様に広く受け入れられ多くの人々の生活に組み込まれることは、ある意味人間社会に変革をもたらすことと同じであり、この上ない喜びを感じることができます。
また、多様性を重視することも弊社の哲学の一つです。例えば、スターチス・シヌアータという一つの品目のお花だけでも、黒や茶色以外のほぼすべての色の品種を保有しています。シヌアータはお仏壇やお墓参りに使われる紫色のお花であるというのが一般的なイメージですが、我々は結婚式や日常生活でも使えるようなピンクや白や水色など華やかな色目の品種を豊富に持っており、お花屋さんやアレンジの先生と協力して、様々な場面で新たな使い方提案をしています。お花の用途は一定ではなく、常に新しいものが求められる文化があります。時代の変化を注視しながら新たな需要へ即座に対応できるのも、多様性を持っているからこそなのです。
Q.心がけてる事
社内でも社外でも楽しく話すこと。
良い苗を育てお客様に届けるのも非常に大事な仕事です。困難な育種を経て選抜された品種がどんなに良いものであっても、それが健康なメリクロン苗としてお客様である農家さんに届けなければ意味がありません。メリクロン苗はデリケートですので、温度・湿度・日射量・土の水分量などを徹底管理しながら、また病害虫にも常に目を光らせながら、圃場に定植できる状態になるまで苗を育てていきます。複数の人間がチームとして管理していくことが必要ですので、日々の苗の状態について社員間でコミュニケーションを密にとることが非常に重要です。「苗半作」という言葉もあるように、農家さんが畑で植物を育てて健康な農産物をたくさん出荷するためには、健康な苗が必須です。
Q.将来の目標・チャレンジしたいこと
花を含む自社開発製品で世界を圧倒する。
国内外に広く自社品種をアピールし、世界中にスターチスの幅広い色目を広めたいです。まだまだスターチスそのものの認知度は低く、たとえスターチスをご存じであっても弊社のラインナップのような幅広い色目を知っている方は非常に少ないと思います。だからこそ今後、世界を驚かせるポテンシャルを持っていると思いますし、生産性の面でも農家さんに満足していただける品種を一つでも多く作り出していきたいと思っています。